更年期のうつとはどういう症状なのか
更年期うつは、何で判断するのでしょうか?
単なる落ち込みでしたら、回復することがあると思いますが、2週間続く場合には心療内科にいきましょう。
婦人科にいって更年期自体の治療をすることもいいかもしれません。
うつ病全般にいえますが、眠れない・朝不安で目が覚める・夜中に目が覚めるなどの睡眠障害が伴います。
うつは、身体も心も疲れていますので、処方された睡眠導入剤で眠りをコントロールするのが最初です。
- 更年期のホットフラッシュ
- めまい
- 下痢や便秘
- 頭痛
- 肩こり
これら自律神経失調症の病状が婦人科の治療でおさえられても憂うつが続くようでしたら、更年期うつになったとお考えください。
特に今まで楽しいと思っていたことが億劫になったり、明るく調子のいい友人に会うのがいやになったりします。
涙が止まらない場合もあります。本が読めなくなります。
読もうとしても目は文章を追っていても内容が頭に入りません。映画も観ていても話がつかめなくなります。仕事でもミスが増えたり、忘れ物が増えたりします。
寝込んでしまう方もいます。
ここで気をつけたいのは仕事を持っている方です。特に、会社勤めをしている場合は自発的に病院にいった場合、なんらかの病名を医師につけられますのでそのキャリアを考え直すことになります。
軽度のうつと判断された場合、それでも自分を騙しながら仕事を続けるという選択をするか、もしくは仕事を休職するあるいは退職する、転職して違う環境で働くなど選択する必要があります。しかし休職をした場合、産後に復帰した時と同じように、なかなか以前のペースを掴めなくて・・・と言うようなことも起こりえます。
中には、復職した時に居心地が悪い状態からうつ病が再発することがあります。こうなるとせっかく積み上げたキャリアが一瞬にして消えます。年収が何百万円も引かれてしまい新卒と同じになったり、契約社員になったりします。退職を選んだ場合も、ブランクが長いことから転職がうまくいかない場合があり、再びうつになる方がいます。
最近の研究で分かったことは、
うつは1年間で再発する可能性が65%あります。2回うつ病をした方は90%再発します。
他の家族からは単にさぼっているだけだと言われますので、早めに医者にいきましょう。
女性の場合、自ら命を絶つ方は統計上少ないとされています。しかしながら0ではありません。
治る病気ですので生き方を変えて治療していくという考え方もできます。ただし、風邪のように数日、あるいは数週間で治る病気でなく何年もかかります。症状が少なくなり少しずつ元気を取り戻していくというイメージです。